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子ほめ
毎度ばかばかしい作文でゴキゲンをうかがいます。
鈴木ゆう子と申します。名前だけでも覚えて帰っていただけたら……てな言葉、寄席の高座でよく耳にする常套句なんですが、ココをぽちっとクリックして下すった方は、ほぼワタクシを鈴木ゆう子と知ってのことだと思いますんで、本当に、ありがたいことだと思います。
名前を覚えてもらうってのは、それだけで半分、ご贔屓になっていただいたようなもんで。
え、何? ずっと前からの長い付き合いだ? ……あいすみませんねぇ。カム!連は、大変に意気のいい連中がそろっておりまして、たいそう楽しく交流を図りながら、これまた楽しく書かせていただいているんでございますけれども、一番大事な読者様と、顔が見えるところでお話できない、ソレがこのパソコンという箱(またはノート)のもどかしさ。
そんな方のために、コメント欄というものがございます。以前からのお知り合いの方は、
「てめぇ、おれを忘れたか」
とでも大書していただければ、若年性脳梗塞を抱えている身上ではございますが、脳みそを絞りあげてでも、
「へぇ、おなつかしや」
というところまで、持ってまいりたいと思います。ただし、
「てめぇ、貸した金返せ」
と言われた場合には、江戸っ子らしくすぱっと忘たままでいることを予めご了承いただきまして。
コメントの際には、ぜひ褒め言葉の一つも添えていただければ、それはお互いの幸せ。いや、これはこれは過分にお褒めくださり、ありがたい。お前様、調度小腹も減っていようかという時分どき、ちょっとそこでご酒でも一杯いかがでございましょう、てなことに……。

……なるから、口の悪さを改めよとご隠居に言われた八五郎。うまく褒めたら、ご酒の一杯もご馳走になれるときいて、ご隠居に教えられたとおり、お愛想をいう。
しかし、「どうみても厄(年=42歳)そこそこ」と若くいうはすが「どう見ても百そこそこ」って、そりゃ金さん銀さんかい、と聞いてるこっちが突っ込みたくなるとんちんかんな褒めっぷり。悪戦苦闘しながらも、なんとか褒め続けていくのだが、ちっとも褒めていないだけに、もうたまらなくおかしくて。
最後は、生まれたての子どもを褒めに行って、これまた、いい褒め具合。最後までずっと笑える、大好きなお話は、ご存知、「子ほめ」でございます。

まあ、褒められていやな気がする人はいない。特にわが子を褒められていやな気はしない。
それは子どもをもってつくづく感じたことでございまして、今、当時いただいたご恩を三倍返しすべく、赤ちゃんを見かけると「あら、かわいい」「まあべっぴんさん」と、お顔を覗かせていただいては、感想を述べることにしているのでございますよ。
先日、役所で順番を待っておりましたらね、二十代のママさんが書類を書いて、私の隣でパパさんがご自分で抱いた赤ちゃんをじーっと見つめていらっしゃる。目のパッチリした、きれいなお子さんだったのでね、
「うわあ、美人さんですねぇ。すごくきれいな赤ちゃんだわ」
と、いつもの調子で申し上げましたところ、そのパパさんが私をじっと見ましてね。
「そうですか! そうですよね、きれいですよね!いや、きれいな顔だって!褒められちゃったなあ、□□ちゃん、美人さんだって!□□ちゃん、いやあ本当に美人さんだなあ」
と、今度は赤ちゃん振り回してでれでれになってます。ママさん、ボールペン放り出して真っ赤になりながら、あわてて私に
「ありがとうございます!」
そして、そのパパさんに向かって、
「やだもう、ちょっと○○君!」
パパさん、まだ○○君でした。ふふふ。
それはそれはいい光景でございましたよ。一般には親バカっていうんでしようがね、いやあいいもの見せてもらった。ご酒をご馳走になるより、いい心持ちでした。ただの一言で、灘の酒よりじーんと身も心もあったまる気持ちにさせられちゃって、私家版「子褒め」の一説でございます。

その子は本当に美人さんでございましたが、時折そうでないお子様の時があります。そんなときには便利な言葉が「まあ元気そう!」「あら、賢そう!」
しかし、まかり間違っても、「男の子ですか?」と聞かないのが礼儀ですよ、八五郎。女の子ですかと聞けば違ったときには「あら、優しそうな顔立ちをしていらっしゃるので女の子かと思いました」といえばいいんですが、男子に間違えられると、元気そうといわれようが、賢こそうといわれようが、親と言うのは腹が立つものなんですから。……と、気持ちはすっかりご隠居さんなワタクシ。
思い出します。
髪の毛が生えてこなくて、毛糸でリボン結びしたり、できるだけピンクのひらひら着せたり、奮闘努力の甲斐もなく、「男の子ですか? いい面構えだわ」とか「うわー、よく太って!」などといわれ続けた相撲部屋候補の我が娘の、切ない赤子時代を思い出して、いまだ腹が立ちます。
………。いけねぇ、腹の虫がおさまらねぇや。
悪気がない八五郎の間抜けな褒め台詞でも聞いて、笑い飛ばしてこないことには。
ああこうしちゃいられねぇや。寄席に行ってまいります。
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by u-ko_suzuki | 2008-09-08 09:57