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落語に行ってきました
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<   2008年 07月 ( 3 )   > この月の画像一覧
大喜利
毎度ばかばかしい作文でゴキゲンをうかがいます。
漫画家・鈴木みその嫁、鈴木ゆう子と申します。落語の半可通、しかも寄席と関係ない漫画家の嫁、ちょっと痛い立場ではございますが、なにとぞお付き合い賜れれば幸いです。

さて、世に大喜利なるものがございまして、日本テレビの「笑点」で育った私にしましたら、落語の原点がアレなのでございます。
子ども大喜利に登場した連中が、座布団10枚のご褒美にレコードを出せることになり、その名もずうとるび、発売初日にレコードを買ったばかりか、多分今でも全曲歌える身としましては、座布団運びの山田君を見るたびに、心の柔らかい場所のどこかが、ちくりと痛むのでございます。今村君が好きでしたけれどもね、あの、絵の上手な。

どうも、絵の上手な男にぐっと来る傾向があります。
同時に、男は、歌がうまくなきゃいけません。そういうと、私の前世は多分鳥だったんじゃないかなと思いますねぇ。虫が嫌いですから、さしづめ食い意地が勝って、毒虫にでもあたって、コロリと逝っちまったクチでしょう。
相方がらみで知り合いになる相方の同業者というのは、まあ、たいてい絵がお上手。漫画家ですからね。そして、なぜか漫画家さんには、歌もお上手な方が多いんですね。本当に、裏モノ企画として、CDでも出したらいいんじゃないかと思うぐらい。座布団10枚ためないとダメですか。
その中でも、奥田民生の声にハスキーさ1割り増し、民生より揺れない音程で、私をトリコにする歌手、じゃねぇや、漫画家がいます。おおひなたごうさんです。
そのごうさんが、8人のトーナメントによるガチンコ大喜利『漫画家大喜利バトル!!』をやるってんだから、見逃せません。

【出演】田中圭一、上野顕太郎、うすた京介、朝倉世界一、
    辛酸なめ子、見ル野栄司、ピョコタン、おおひなたごう

7月30日(水)
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥2,000 / 当日¥2,500(共に飲食代別)

阿佐ヶ谷ロフトA(アサガヤ・ロフト・エー)
東京都杉並区阿佐ヶ谷南1‐36‐16‐B1
TEL:03-5929-3445
FAX:03-5929-3446
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/


ところで、出演者の一人、ウエケンの歌声にもメロメロな私は、彼のディナーショーがあったら一番前の席を取りたいという野心を抱いて生きています。裏モノ企画としてやらないかしら、ディナーショー。
って、そういう話じゃなかったですね、大喜利でした。
漫画家の余芸で片付けてしまうには惜しいこの大喜利ライブ、漫画好きも、大喜利好きも、見逃したら痛いぜぇ!と思っていたら、案の定、すでに前売りは完売。当日券はごくごくわずかだとのある筋からのお話で、こりゃあプレミアものだわ。ああ、こうしちゃいられねぇや。今回は大喜利にいってまいります!……当日券、手に入るのか。頑張れ、私。
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by u-ko_suzuki | 2008-07-28 06:18
ねずみ
毎度ばかばかしい作文でゴキゲンをうかがいます。
二度目のお運びありがとうございます。娘が日光に修学旅行に出かけている今、自由満喫! よみがえれ、青春! そんなおっかあの鈴木ゆう子でございます。
東京近郊で育ちますってぇと、当然のように小六で日光、中三で京都が定番なんですね。で、高校で初の海外……と思いきや、某県立高校では志賀高原スキー旅行。なんと、五日間で全員滑れるようにしてやるぜ!という、大学受験で滑るのを怖がるなという先取りの親心なんでしょう、体育科の教師が異様に張り切っておりました。
全員滑れるようになりましたとも、ちゃんと授業に出られた人はね。でも、なんと私は初日の夜に、インフルエンザにかかるんです。そして、ずっと保健部屋に寝かされ続け。最後の日にちょっとだけゲレンデに出ましたけど、出ないほうがよかったぐらいで。インフルエンザですから、当然罹患する生徒も半端なく多くて、高3の旅行者には夢と希望とウィルスがいっぱいという、とんだ移動教室でございました。

今も昔も、旅というものはいいもので。
客引きする小僧につれられて、気のいい主の貧乏旅籠、「ねずみや」に泊まったは、飛騨の甚五郎。彫刻の名人であります。向かいには景気のいい「とらや」なる大きな旅籠、しかしそれはもともとこの主のものだった。何でのっとられたかが、笑いあり涙ありの人情噺になっていて、情けに厚い甚五郎が木でねずみを彫ると、これが動きだす。話題が話題を呼び、ねずみやは興隆。ところが、とらやが金にあかせて店先に虎の彫刻を!すると木彫りのねずみはピタッと動かなくなり……。
ご存知ねずみの一席。

この噺を聞いたうちの娘が大興奮ですよ。
ほう、君は何か思うところがあるのだね?そうか、意地悪な友達でもいるんだろう、そして軒を貸したら母屋をのっとられるような出来事があったんだね?あったんだね?あってこその青春だね?と期待しつつ聞くと、
「あらいやだおかあさん、そうじゃあないよ。今度日光に行くんだよ、私。そのときに左甚五郎の眠り猫が見られるんだよね~。ねずみが動いたんでしょう。ってことは、猫だって!」
と言うから、
「バカだねこの子は。眠り猫って言うぐらいだ、寝てる猫は動きゃしないよ」
と教えてやると、急にしょんぼり。んー、何を考えているのか、落語は所詮お噺であって、じゃあ「犬の目」の噺なんかどうすんだよと思ったりもする。
思いながら、そういえば思ったよりもずっと小ぶりのその猫をじーっと眺めてみていた、六年生の自分を思い出しました。そういえば、上のほう眺めながら、動かないかなあ、と、思ってた、思ってた。
「動かない?」
「動かないよ」
「……レム睡眠でも?」
木彫りですから。
ひょっとして発情期のメス猫でもいれば、もしや……と言いかけて、ああ、あの眠り猫は子猫のサイズだったと思い出しました。もうちょっと大人にならないと、色仕掛けにも意味がない。
いえいえ、一番の問題は、それが木彫りだという事実でございました。

今も昔も、修学旅行というのはいいもんでございます、という、あれれ、ちょっと話がずれまくったところで、ああ、こうしちゃいられねぇや。またまた寄席にいってまいります!
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by u-ko_suzuki | 2008-07-21 00:22
幾夜餅
毎度ばかばかしい作文でゴキゲンをうかがいます。
お初にお目にかかります、漫画家・鈴木みその嫁の、鈴木ゆう子と申します。
と言うような事故死妖怪、何だこの変換は!
ええっと、女も嫁いで15年たちますと、どこか妖怪化してはくるものですが、体の線は崩れても、心の線はまっすぐな立派な中年女でございます。
気を取り直しまして、自己紹介をいたしますと、以前は、「みそ、とおっしゃいますと、やはり仙台かどこかの……?」などと味噌屋さんと勘違いされることが多かった。タケヤ味噌とか、マルコメ味噌、みたいな感覚でしょうかね、鈴木みそ。
みその嫁、ったって、味噌屋を営んでいるわけではございません。
漫画家、ってことは、江戸時代になぞらえれば、黄表紙などの滑稽本を書いていた職人になるんでしょうか。じゃあ私はもし江戸時代に生きていたら、と考えますと、おそらく女瓦版売りにでもなっていたような気がしますから、時空を越えて相方と出会っていたとしても、今と変わらぬ貧乏なその日暮らしでございましょう。

長いこと、明日なき売文業などを営んでおりますと、本当にその日暮らしの感覚が定着いたします。
明日のことは、明日考えればいい。
まあ、なんとかなるもんだ。
ワーキングプアという言葉もある昨今ではございますが、働くに追いつく貧乏なしという言葉もございます。雨風がしのげて、おまんまが食えて、子どもが元気で、相方が笑ってりゃ、こんな幸せなことはありませんよ。まあ、私程度の器量ですと、玉の輿など夢見たこともなく、夢のハードルは低ければ低いほど実現するものですからね。身の丈にあった幸せってやつ。ええ、私のハードルは地べたを這うほど低いんです。

幾夜餅という落語がございます。
花魁の錦絵を見て一目ぼれした職人が、一年間必死に働いて、一夜の夢を買う。
こんなシンデレラストーリーが、落語の世界には普通にあるわけで、頼もしい。それも、魔法の力を使わないんだから、たいしたもんです。落語の中には常にリアルがあるんですね。しかもこの落語、実話だったって言うんだから、江戸の町は懐が深いじゃありませんか。
だから、シンデレラじゃ泣けない私が、幾夜もちには毎度毎度ホロリと泣かされてしまうわけです。
そんなね、恋のために一途!みたいな姿を目の当足りにして、泣かない女がいましょうか。
もっとも、私が幾夜餅を聞くときには、花魁の立場でというより、職人の立場に共鳴してしまうので、どうにもこうにも、頑張れ!と手に汗握る展開。ちやほやされた経験がないもので、売れっ子の花魁がいまいち想像しにくく、必死で働く方がリアルっていうのも、女としてどうよ……。

寄席のいいところは、あの木戸をくぐったら、そこが別の空間になっていることです。
タイムマシーンに乗って江戸時代に戻るような感覚があり、高座で語られる長屋の連中、私にとってはその日暮らしのお仲間ですね、そんなお気楽な人たちに会える、貴重な場所になっています。
まあ、なんとかなるもんです。大丈夫、大丈夫。
もちろん、幾夜餅に見るような、必死に頑張れば夢は叶うという、ディズニーワールドのような教訓まで、落っこちてます。
ああ、こうしちゃいられねぇや。またまた寄席にいってきます!
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by u-ko_suzuki | 2008-07-17 11:02