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落語に行ってきました

by u-ko_suzuki
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寿限無
毎度ばかばかしい作文でゴキゲンをうかがいます。
鈴木ゆう子と書いて、……誰でも読めますわね。
ありきたりの名前に生まれて、せめて格好のいい二階堂とか武者小路とか、そんな苗字に嫁ぎたいと夢を描いていたのに、出会った相方が何の因果か「鈴木」姓。
鈴木、43年目の夏でございます。
このままずーっと鈴木として生き、鈴木として死んで参ります。離婚しても鈴木。どこまでも、鈴木。種田山頭火の詩みたいになってますけれども。
しかも、名前が、ゆう子ですよ。どうですか、この安易さは。
親、もうちょっとまともな名前を考えてくれりゃあいいものを、ゆう子。なんて単純なんでしょうかねぇ。
当時遊びに行った動物園だの水族館だのには、必ずいましたよ。猿のゆうこ、かばのゆうこ、いるかのゆうこ。
せめて私が親になった暁には、凝りに凝った名前をつけようと考えていたんですが、因果って言うのはめぐるものみたいですね。
相方がみそで、みー。私がゆう子で、ゆー。ユー&ミーとくれば、アイちゃんだ。と問えば、京大の猿の名前だと言う。ダメだダメだ、動物につけられちゃうような名前は、お天道様が許しても、私のトラウマが許さないよ。
じゃあ、ユー&ミーから、マイ、ウイ、アワ、アスあたりでどうかと問えば、アワ? 泡踊り? アス? アスホール?と、相方、にっこり下品な言葉を連ねてやんわり却下しやがるてぇ始末。
中秋の名月に生まれて、美月と問えば、すずきみずきって、ずきずきしてない?……読者様の中に、いらっしゃったらごめんなさいね。
ではいっそ満月と書いて、まんげつというのはどうだ。かっこいいぞ、まんげつ。と問えば、まん毛?オレだったら、そんな女子がいたら、絶対に「まん毛」ってあだ名で呼ぶね。って、お前は子どもかよ!な、新人パパのリアクションだ。
ま、そんな相方が後年、ちんげ教という何もしない新興宗教の教祖を語り、私はちんげ教に対して、万華鏡というサイトを始めるわけですから、これもまた因果と言うものなのでしょう。
あの、あくまでも万華鏡ですんでね、ピカピカ光って、毛のない方の。といっても、はげ頭じゃあ、ありませんよ。
ああ、はげ頭で思い出した、産みたてほやほやの娘の、命名のお話でした。
結局、二人で一週間、うんうん考えててできたのは、全国十指に入っちまう、平凡すぎる名前でございました。実際、いのしし村に、娘の名前のイノブタがいたしね。去年、年賀状作りのためにロケ地に選んだ天城いのしし村、そこにいったとき、ああやっちまった、と。……ゆう子と名づけた親を笑えないよ。

というわけで、名前とくればご案内の、寿ことぶき、限り無し、と書いてジュゲムでございます。
かわいさあまって、おめでたい名前の候補を全部くっつけちまおうってんで、長い長い名前ができあがった。
この長い名前でいちいち皆が呼ぶもんだから、騒動があったときには大変で……という、有名なお話。

これは「NHKにほんごであそぼ」でも取り上げられて、小学生なら大半が暗誦できる名前です。いいですねぇ、国民的な名前でありながら、誰もまさか、本当にはつけないというのがいい。息子ができたら、寿限無で決まりだ、そして近所の金坊を殴ったときには、かっちり叱るんだ。と、ほくそ笑んでいたのですが……。
生まれてきた息子は、生まれた早々だけは、とんでもなく美男子でしてね。
赤子ってぇものは、たいてい10ラウンドの試合を終えたガッツ石松みたいな顔で生まれてくるもんと相場が決まってるんですが、そんな定番通りの娘とは明らかに違ってました。何でこんなに美しい赤ちゃんが?と、私は神様とこうのとりさんに投げキッスしましたよ。
まあ、空気に触れて、いろいろいじくってるうちに、ガッツな娘ともそんなに変わらない、残念ながらキムタクとそういうことにはなれなかった以上、半分は相方の血ですから、ちゃんと笑えるご面相に整ってくるわけですが、産みたての頃には親バカ大炎上、寿限無よりはジュテームな気持ちでした。当然、ジュゲム命名大作戦は、あえなく沈没と相成りまして。

この小僧が、生意気にも、八歳になった今「寿限無」にはまっています。
これまた「NHK子ども寄席」を録画したところ、まる覚えして、菊之丞師匠の口調そのままに、いい調子でやってみせてくれます。
簡単な落語を子どもに語ってもらうのは、親の格好の癒しタイムだと、またひとつお楽しみを見つけちまった今日この頃でございますよ。
ああでも、そりゃあ本物の噺家さんの方がずっといいに決まってますから……こうしちゃいられねぇや。寄席に行ってきます、ホント、マジで禁断症状。
by u-ko_suzuki | 2008-08-18 09:39